もうすぐ夏休みですね。
株式会社ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ小学講座」が、小学生とその保護者向けに生成AIサービス「自由研究お助けAI」を提供するというニュースがありました。
ベネッセ、小学生親子向け生成AIサービスを7/25から無償提供
ChatGPTに代表される生成AIについて、興味はあるが安全性や考える力への影響の点で不安がある保護者に向けて、夏休みの自由研究のテーマ決めに特化した生成AIを開発したとのことです。
安全性への配慮として、以下の点がアピールされています。
利用する際は、保護者と一緒に活用いただく設計
入力した内容はAIの再学習に利用されない
目的外の利用についてはAIが回答しない設計
質問には1日の質問回数制限をし、AIの回答には文字数制限を設定
事前に生成AIの安心・安全な使い方を学べる動画を提供
進研ゼミ小学講座の会員数は100万人以上いると言われていますので、これをきっかけに生成AIに触れ始める小学生も多くいそうです。
生成AIはどの程度認知・利用されているのか?
野村総合研究所が6月に行った調査「日本のChatGPT利用動向」の結果によると、ChatGPTの認知率は68.8%、利用率は15.4%だそうです。
ChatGPTの認知率・利用率、女性10代が2か月で大きく上昇【野村総研調べ】
前回調査(4月に実勢)と比較すると、男女ともに10代の認知率・利用率がかなり上がっており、若年層への浸透が伺えます。
この調査では業種別の動向も調べていて、「教育・学習支援」業界においては認知率75.2%、利用率15.2%となっており、全体平均と比較して認知率は高いものの利用率は平均並みとなっています。
また、利用用途については「情報収集」や「文章の作成・要約・翻訳」が多いようです。
生成AIの種類と活用方法
先に上げたChatGPT以外にも様々な生成AIがあります。
種類としては会話型と画像生成型が利用しやすいと思いますので、それぞれ活用方法のアイデアを紹介します。
【会話型】
サービス:ChatGPT、Microsoft Bing、Bard など
活用方法:事業のアイデアや戦略のブレスト(壁打ちの相手)、チラシや保護者向けニュースレターなどのキャッチコピーの作成
野村総研の調査では「情報収集」に利用しているケースが多かったようですが、生成AIが提供する情報は古かったり間違っていたりすることもありますので、情報収集で利用する場合はその点に注意が必要です。
【画像生成型】
サービス:Midjourney、Adobe Firefly など
活用方法:チラシや保護者向けニュースレター、ブログ記事の挿絵・アイキャッチ画像の作成
画像生成AIを利用する場合、商用利用ができるかどうかや著作権への配慮が気になってくると思います。
このあたりはサービスによって規約が違いますが、例えばAdobe Fireflyについては商用利用が可能で著作権もクリアした画像が生成されるとのことです。
※この記事のアイキャッチ画像もAdobe Fireflyで生成しました
生成AIはうまく使えば業務の効率化につながりますので、空いた時間でより本質的な業務に集中できるようになったり、余暇を楽しむことができます。
是非うまく活用してください。