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加藤 邦彦

戦略的に口コミを広げる

口コミの重要性

コミュニケーションアプリの「Comiru(コミル)」が過去に行った調査において、学習塾を知るきっかけに「知人・友人の口コミ」を選んだ保護者が47%、「ネットの口コミ」を選んだ保護者が28%いたという結果がでています。


引用:【保護者300人と学習塾70教室に聞いた「保護者と学習塾の意識調査」】「コミュニケーションのデジタル化」を進めたいという共通認識がある一方で、「学習塾選びの基準」や「連絡手段」の認識に乖離あり https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000028977.html


戦略的に口コミを広げる


学習塾業界の集客において特に重要な口コミですが、森先生の過去のコラムでは「塾というのは口コミが起こりにくい業界」と指摘し、それゆえ「口コミは戦略的に作る必要がある」と結論づけています。

口コミは自然発生的に起こると考えているうちは難しい。 口コミの発生源は塾長自らが務めなければならない。
口コミは塾が作り出さなければ自然発生的には起こらない。 あなたの塾は「何を」「どうやって」口コミを発生させるのか。

(1)口コミは戦略的に広げるもので、自然発生的に広がるものではない。 (2)口コミの発信元は塾長である。塾生や保護者は、誰も塾のよさを自発的には話し始めない。 (3)口コミは物を介して広がる。口コミツールを作ることで意識的に口コミを広げることができる。 (4)塾長や講師の人柄、パーソナルな情報を口コミに乗せる。 (5)他塾では真似のできないオファーは口コミされる。 (6)口コミをしてくれる人は全体の2割である。早くその人たちを見つけ、塾の応援団を組織する。


口コミを発生させるツール


口コミを発生させる=話題を提供するためのツールは紙ならニュースレター、デジタルならLINE公式アカウントをオススメします。

デジタルはSNSやブログでも良いかと思われがちですが、冒頭のコミルの調査によればあまり効果は期待できないようです。やはり、プッシュ型で届けることができるニュースレターやLINE公式アカウントが適しているのでしょう。


話題としては「塾長のパーソナルな情報」「他塾では真似のできないオファー」が口コミになりやすいと森先生は分析しています。

下記の事例は森先生のコラムで紹介されていたものですが、「1」「2」は物理的な量から「面倒見の良さ」を、「3」は塾長の「人間くささ」を話題にしてもらおう、という作戦です。


  1. 32ページのニュースレター(A4)を毎月配布

  2. 毎月全塾生ひとりひとりに宛てた手紙を書く

  3. 塾長の娘の受験奮闘記を毎月配布


LINE公式アカウントで発信をする場合は、L友だちの輪のお役立ち情報AI生成メッセージセットの併用もオススメです。

メッセージを送るキッカケにもなりますし、内容を膨らませて塾長の経験談や過去の塾生の事例、時事ネタを追加すれば、より効果を発揮することでしょう。





口コミは紹介につながる


言うまでもなく「紹介」は学習塾における最重要集客経路のひとつですが、いくら紹介をされてもそれまで聞いたこともない塾に問い合わせるのは躊躇するものです。

紹介依頼の効果を最大化するためにも、塾の方から話題を提供して口コミを広げてもらうための戦略が重要になります。

来季の生徒募集のために準備を始めましょう。

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